栄光⼤コスモロジー – パート II

伊東不学 2023年6月
編集:リー・シーマンおよびトミ・ナガイ=ローテ
翻訳:飯田宗一郎(Google翻訳参考使用)(2023/6翻訳)

追悼
短い期間に親しい⼈が何人も亡くなりました。妻ニコールの弟フィリップ・ボーヴォワ、友人のジム・カミングス(彼は友⼈で仕事仲間のジョン・ケントのビジネスパートナーでもありました)、そして⽇本の従兄弟。

ニコルと私は、彼らをしのび、また彼らの魂への祈りとして、朝の追悼の儀式を始めました。全文へ→

ワンス-アポン-ア-タイム-イン-横浜チャイナタウン

リー・オーデマン(Lee Ordeman) 日本語訳:飯田宗一郎
国際新体道の会報(2020年3月号)より抜粋

ー 正確に言うと、永安楼で働いた期間はたった二年半だったけれど、そこで学んだことは一生使える知恵でした! ー

若き伊東先生が横浜チャイナタウンで学んだ組織運営の極意、全文へ→

大妙ヘリテージ-2017

アンドリュー・ストーンによる大妙の歴史、釈迦から現在にいたるまでのヘリテージをお知らせできることをうれしく思います。アンドリューが2016年に出版されたITO gaidenに貢献してくれた何人かのうちの一人であることをご存知の方は多いと思います。
この物語はアンドリューのイマジネーションにより、映画の脚本のように書かれました。ITO gaidenに入れることはできなかったのですが、自分だけの記憶にとどめておくことはできません。この物語がみなさんの現在の、そしてこれからの大妙の理解を深めることを祈っています。

Taimyo Heritage本文(英語)はここをクリック→ 大妙ヘリテージ

金剛位にて
伊東不学
2017

名前が教えてくれたこと

What My Name Has Taught Me

By H.F. Ito with help from Tomi Nagai-Rothe and Lee Seaman
October 2017

My full name is Haruyoshi Fugaku Ito. Since many people know me simply as Ito, you may not be familiar with the rest of my name. This is my reflection on what I have expressed through my name, and learned from it.

Full text

ダイヤモンドカット

大妙ネットワークのみなさまへ

ダイヤモンド・エイト・カットとの旅

ダイヤモンド・エイト・カットをランスで行われた新体道国際大会で皆川先生から正式に学んだあと、ニコルと私はサンフランシスコで夏を過ごした。

そのあいだに3回、この型に関する理解を深める機会があった。
・      サンフランシスコ、デイストリートでの、2016年の大妙クラスのプログラムの中心としてダイヤモンド・エイト・カットを行った。
・      サンラファエルでの新体道剣術のワークショップ(8/20-21)で、ジム・スターリン、カーニー・ボーデン、シン・アオキ、サンドラ・ベングトセン、ロバート・ガストン、クリス・イケダ・ナッシュ、デイヴィッド・サーガニィ、マイク・シーツとダイヤモンド・エイト・カットを稽古した。
・      カリフォルニアのトリニティ・アルプス*でデイヴィッド・サーガニィ、クリス・イケダ・ナッシュと行ったキャンプで、大自然と夜空のもと、ひとり稽古で何度も検討した。

Wellness Resource Center (WRC) **(合気道とマッサージの学校、マサチューセッツ州ノース・ダートマス)を9月初旬に訪問したときに、さらに2回、稽古を深める機会を持った。
・      WRCで合気道のベテラン指導者にダイヤモンド・エイト・カットを教える機会を持った。
・      WRCに訪ねてきた東海岸の新体道指導者4名にダイヤモンド・エイト・カットを紹介したとき。

それらの経験を通じて、以下のような考察を得た。
・      最初の動きはみなに好まれる。その理由は、最初の動きは立位十瞑想法の金剛位に似ているからである。
・      ダイヤモンド・エイト・カットは、今年の夏に15周年を祝った大妙の稽古参加者には、天からの贈りものとして感謝された。
・      全体を、非常にゆっくりと優しい動きでおこなえば、有酸素運動の激しいうごきが困難な人でも、シンプルな準備体操として使うことができる。
・      視線を動かすことでダイヤモンド・エイト・カットを行うことで、腕の動きを行わなくても、非常に効果の強いイメージの稽古になる。
・      日本の神道の儀式のように、お祓い ***として使うことができる。
・      椅子に座っておこなうことで、宇宙や空のなかで統一基本技を行っているように本当に感じられた。意思でできた宇宙船に乗っていることをイメージした(このイメージは、パラリンピックを見たことで触発されたように思う)
・      一番だいじなこととして、8番目の大上段で大空を斬る動きをとてもゆっくり行っているときに、大宇宙の外側を垣間見たような気がした!****

次にお会いするときに、最新のインスピレーションをシェアできるのを楽しみにしています。

伊東
2016/9/27
(英語原文はtaimyo-e.netに掲載。翻訳責任:飯田宗一郎)

https://en.wikipedia.org/wiki/Trinity_Alps
** http://www.wrcaikido.com
*** https://en.wikipedia.org/wiki/Harae
**** 以下がダイヤモンド・エイト・カットの8番目の大上段への私の解釈です:
大上段斬り込み、斬り払い:90 ºの斬る動き
中段斬り払い:180 ºの斬る動き
ダイヤモンド・エイト・カットの8番目:からだをひねって、後方に届かせようとすることで、天空を180 º斬る動きとなる

第11回目の新体道国際大会を終えて

大妙ネットワークの皆さんへ

サンフランシスコにいます。火曜日の夕方に2回目の大妙クラスを終了し、今回のセッションは残り3回です。みなさんが、それぞれの地で大妙を楽しまれていることをねがっています!

お聞きになっていると思いますが、第11回の新体道国際大会がフランスのランスで2016年の7月半ばに行われ、成功のうちに終了しました。

過去6か月のあいだ、新体道の審査委員会(TNEC)の進行役を担いましたが、その間、次のような異なる文化の比較*が頭に浮かびました。

*1975年に米国に移動して以来、数年間のあいだ文化の比較に没頭しました。その間に、西洋と東洋は非常に異なる強みと弱みを持っていることを理解しました。西洋的な二元論(自己とそれ以外は分離しているという考え方)を採用する人々は、特定の分野で専門性を獲得することが比較的容易です。その専門分野のなかでは非常によく能力を発揮しますが、他の専門の人の意見を受け入れないことがあり、容易に意見の不一致や論争に至ります。東洋の考え方では、文化的に異なる考えを受け入れることが推奨され、不一致は少なくなりますが、明確さは犠牲にされ、あいまいさがより大きくなります。

この2つの考え方が、米国の理事会+米国技術諮問委員会(米国TC)と、欧州技術委員会(ETC)が議論する際に反映されていたように私には思えます。誤解を恐れず言えば、同様のことはISC委員会とTNECのあいだの議論にも反映していたのではないでしょうか。

結局のところ、これらの違いはそれぞれの新体道に対する2つの考え方を反映しています。

・一つ目は、新体道=青木先生の世界であり、どこまでも青木先生を追い続けるべきである(少なくも、青木先生がこの世を去られるまでは)、というものであり、ISCもその考えをベースに形作られるべきである、というものです。

・もう一つは、新体道は青木先生と楽天会のメンバーによって、1960年代から70年代に、大基本の方が本質を伝えるように作られており、稽古をする者は青木先生に敬意を払うべきだが、青木先生から独立できるものであり、またそうあるべきものである。ISCはこのフィロソフィーのもとに形作られるべきである、というものです。

日本人は「しょうがない」、フランス人は「ジュセパ(Je ne sai pas!)」とお互いに言って、相手のことをあきらめ、別々の道を行くべきでしょうか?

いいえ、そうは思いません。

お互いにあえて相手に反論して議論を深めつつも、一定の合意に達することができることを私は本当にのぞんでいます。そうすることで、次の10年間へのクリアな目標を掲げることができるでしょう。

そうしたことを考えながら、合宿で、新体道を社会に生かすという大目的について語る際に以下の稲森和夫氏の言葉を使うことを、呼びかけました。

==

「世のため、人のため!」

われわれ人間は、世界のために役立つものでなければならない、というのが私の考えです。なぜなら、日々、地球が何千年にもわたり与えてくれたものに恩恵を受けているのですから。「世のため、人のために尽くす」ことが人間として最高の行為です。ビジネスで成功する過程でも、世のため、人のためということが、考えの基礎でなければなりません。これが私の人生の目的です。このように生きることが、私の信念であり、使命であり、人々への私のメッセージなのです。

==

上記の引用は、大妙ネットワークの大目的にもぴったり一致するものではないでしょうか?

伊東不学

2016/8/7

翻訳文責:飯田

英語の原文はhttp://taimyo-e.net/ で「An inside story」として掲載されています。

大妙@サンフランシスコ-2016

Greeting from SF CA, where Nicole and I have just arrived!
Nicole has to fly back to Paris at the middle of August, but I will be in California till the end of month.
And, while in the Bay Area, I’ll lead a annual series of 5 Tuesday evening Taimyo mediation class at the Day Street Dojo, San Francisco!
This meditation class praying for “The world peace” got started right after the tragic event happened in New York on September 11, 2001, and has been held in the SF Bay Area for the last 15 years.  If you want to know more about it, please visit our site at:
The following is the quote I have chosen as the theme for this summer, so please keep it in your mind when you join me at the sessions!
『世の為、人の為!』
“In Service to Others – and the World
I believe that we humans need to be useful to the world around us, because we benefit daily from what Earth has provided for millennia. Living ‘in service to others and the world’ is the highest form of action we can take as human beings.
Even in the course of being successful in business, we have always based our thinking in service to others and the world.
This is my life purpose. Living this way is my cause, my calling, and my message to others.”
– Kazuo Inamori, founder of Kyocera and DDI (later KDDI).
Looking forward to getting together with you by going “beyond the limits of time and space!”
-Ito
2016/7/24