ダルマライフを読んで

松山です。

ダルマライフを読み終わりました。
とても大切な本と出会うことが出来ました。
ダルマライフは伊東先生の「ホワイトマジックとしての新体道」と同じ地平に立つ生き方ですね。

「どうしていいか自信がないとき私は、自分は他者との関係性を避けようとしているのか、それともそこに関与しようとしているのか、と自問する。」
「私とは、私と他者との関係のことである。」
「わたしたちはリラックスしていると同時に注意深くあって、くつろぎながら同時に行動出来なければいけない。」
「すべての確実性が揺らぎ、あらゆる言葉が役に立たず、どんな理念も疑わしく思われるとき、私たちの心を導くことができる究極の信念が一つだけある。それは成長という絶対的な方向性である。」

この本を読んでいると、仏陀自身、瞑想三昧のなかで苦しみを終わらせる道を見出し、それをひとびとに教え導くという人生がある反面、王子として自分が受け 継ぐはずだった自分の国が大国によって滅ぼされ民が虐殺されてゆくのを目の当たりにしなければならなかったという世界情勢の中で生きたひとでもあったこと を思い起こしました。仏陀はそのことに関しては何かメッセージを残しておられるのでしょうかね?

また、以前読んだ佐々井秀嶺師の伝記を思い出したりもしました。凄まじいまでの瞑想修行、己の血(業、カルマ)の暗さとの闘争、苛烈な世界情勢への全身全霊をかけた関与。人間のタイプは随分違いますがなんとはなしに共通する部分を感じました。

http://www.amazon.co.jp/破天-光文社新書-山際素男/dp/4334034772/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1249697546&sr=1-1

youtubeはすごいですね。Alan Clementsで検索するとたくさん画像が出てきます。Ken WilberとかRam DassとかThicht Nhat Hanhとか芋蔓式に出て来てびっくりしました。Alanは文章よりビデオの方が断然いいですねえ。

マサチューセッツの新体道ファームがつくった新体道ビデオ観ました。

http://www.shintaido.org/video/Shintaido_Means_New_Body_Way.mov

いいですねえ!Davidはアメリカへ帰って来ているのですか?

以上、思いつくままに。
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松山鍼灸院
http://web.me.com/sxm967/%E6%9D%BE%E5%B1%B1%E9%8D%BC%E7%81%B8%E9%99%A2/Welcome.html

2009年-年頭メッセージ

明けましておめでとうございます。

昨秋、トム・ブラウン・ジュニア著の「ヴィジョン」を読む機会がありました。
感銘を受けたこの本の一部をシェアーさせてください。

本年もどうぞよろしく。

不学
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雄ジカの狩りからそれほど経っていないある日、私は静かに座って、二人の男がピックアップ・トラックから砂の道沿いにゴミを捨てているようすを眺めていた。涙が込み上げてきて、心の底から男たちのことが憎いと感じていた。もしも自分がもう少し大きかったら、思いっきり奴らを殴ってやりたいと思っていた。

グランド・ファーザーが静かに近ついてきたが、私の横に座るまで気がつかなかった。彼は、男たちとトラックを眺めながら言った。
「考え方や感情もまた同じ道をたどって、態度や行動と同じように破壊的な型にはまってしまうものだ」

そして、考え込み、それでも、怒りを静めることができない感情の型にはまった私を残して、来たときと同じように森の中へと消えた。ゴミを捨てている男たちを眺めながら、怒りをなくし、物事を違う角度から見たり理解したりするにはどうしたらよいのかと、長いこと考えていた。

怒りの頂点に達していたので、それを静めるのは大変なことだったが、それでも少しずつ怒りは治まっていった。その代わりに、彼等の無知に同情するようになった。グランドファーザーが、「怒る前に、必ずほかにできることがある」と言っていたのを何度も耳にしていたが、その意味を初めて理解することができた。男たちに対する哀れみから、私はある行動を取ったが。自分がそんなことをするとは夢にも思わなかった。

私は静かにトラックに近つくと、男たちに言った。
「ここはぼくの大好きな場所だから、どうかゴミを捨てないで下さい」
その時代、私はあまりお金を持っていなかったが、ポケットには25セント玉が入っていた。
「ガソリン代を払いますから、無料のゴミ捨て場までゴミを持っていって下さい。必要なら、ぼくもいっしょに手伝います」

男たちは私の言葉やその真剣さのとても驚いて、ショックをうけていた。おそらく、彼らは小さな子どもが突然現れたことにも驚いていたが、そのお願いの内容にもショックを受けたのではないかと思う。

男たちはすぐにゴミを集め出し、すまなかったと心から何度も言った。そして、数キロ先のゴミ捨て場まで持ってゆくことを約束してくれた。私もゴミの回収を手伝って、少し先の道にも同じように投棄されたゴミがあるのだと説明した。間髪を入れず、男たちはゴミの場所を聞いたので、そこまで案内した。それは、男たちが捨てようとしていたゴミよりも遥かに大きなゴミの山だった。彼らのもとを去ると、男たちは自分たちのトラックにそのゴミを積み始めた。木の枝に引っかかっていた紙切れまで回収していた。

グランドファーザーはこのあいだずっと私のことを観察していた。私が座っていた場所に戻ると、彼も横に座って言った。
「怒りはこの問題を解決しなかったであろう。同情し教えてやることが唯一の答えなのだ。もし、おまえが心に怒りを感じたままだったら、男たちは何も学ぶことはなかった。しかし。違う方法を模索し、どうすればよいか自分自身で考えついたのだ。憐れみによって生まれたおまえの考え方や感情は、いま、成長への道を歩き出した。なぜなら、おまえはこれまでの道から外れ、新しい道を考え、見つけ出したからだ」

トラックの男たちの教えは、今日まで私の教訓となっている。そんな昔、すでにあのようなことがあったのだ。だとしたら、地球破壊の第一の原因は無知によるものだということがわかる。人々を再教育し、その足を大地の上に戻すことが、地球を救う唯一の道なのである。