最近、死に至る可能性がある重い病気と診断された新体道メンバーからの連絡を受けた。その出来事は私に、すべての人が、人生のどこかで彼と同じ状況に直面すること、そしてわれわれは普通、その準備ができていると感じてはいないことを、思いおこさせた。
そしてこれがきっかけで、私自身の健康上の困難な体験について考えた。2004年から2006年のあいだ、私が死に直面したときに経験したプロセスと、自分をとりもどした方法についてシェアしたいと思う。
その時に経験したプロセスについて
医学的な緊急事態は3回におよんだが、初期の段階で私はショックと恐怖を感じ、からだに障害が残るようなら自殺をしようかとも考えていた。幸運なことに、医師にはそれは不可能かもしれないと宣告されたにもかかわらず、以前のからだに戻ることができた。
その3回にわたる緊急事態は、自分が残りの人生で本当にしたいことを改めて思い出させ、そのプロセスの最後には、自分が実際に達成できることは何か整理する助けとなっていた。それ以来、この出来事によって学んだことを人生の原則として、何か選択をおこなう必要がある場合に役立てている。
目標と原則を確立する
- 残りの人生で自分が本当になりたいものや、やりたいこと、それに、自分自身の多くの希望を入れ込んだリストを作成する
- そして、それらを実現することができる方法を、すべて考える
- 自分の希望や夢のなかから、本当に実行できるものを一つか二つ選ぶ。
- それらを実現するための明確な計画を作成する
- そうすれば、大自然/大宇宙があなたに何を期待しているか分かるだろう
私の理解では、これはサムライが死に直面せねばならないときに行っていた方法である。
死と直面することは非常に恐ろしい経験だが、心を整理し、自分の運命を明らかにする非常によい機会でもある。死と直面する経験をするまでの人生で、みなさんは多くの知恵を得てきたに違いない。それらの叡智を、目的地へ到達するための導きとして使い、今、自分が達成すべきことを知るのに役立てるべきだ。
人生の価値はその長さによってきまるのではない。それは人生での経験の豊かさによって決まるのだ。
南無阿弥陀仏 神われらとともにあり
オーム、シャローム(平安あれ)
あえいおうん
敬意をこめて
伊東不学
2015/2/28